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なんだかんだで学校に着いたけど、やっぱ居心地わりぃよ……
特待クラスってだけでさ奇抜な目で見られてさ、アイドルの水樹がいて、へんてこりんな奴がいてスポーツマン(?)が一緒に歩いてたらこうもなるわな…うん。
「水樹…この人たちどうなかなんないの?」
えーと。たしか水樹君親衛隊、この人たち怖いんだよ…特にオレを見る目なんかライバル視してっから余計嫌なんだよな……
「えぇ?この人たちは水樹を守ってくれる人たちなんだよ?」
んな事これっぽっちも考えてねーだろ!この、人工天然が!
「あーわかりました。はい、すんません」
笑顔を学園中に振り撒く水樹はおいといて、オレと真琴と要は昇降口に向かった…うん、向かった…
何も見てない…
なんか建物の上に誰かいるなんて気のせいだ…うん
「おい!何やってんだよ!真琴、要!大和から離れなよ!」
ミシミシと弓を引く男、浜松英司。
袴姿が妙に凛々しいな、おい
「何やってんだよ、はお前だろ!英司やめなさい!」
「べ…別に、大和のためじゃないもん…ふんっ」
スタッと建物の上から降りてくると、(まぁ、飛び降りてるわけだけど)
「よく、骨折れないよねぇ~」
「それはだな!ちょっとの痛みは…別に…要するに!真琴みたくヘラヘラせず、俺は鍛えてるって事だ!」
「痛いの好きって言えよ、ばーか。」
「おい!要!無礼だぞ!」
「Why? わからないねー」
「まぁその、英司おはよう?クリーニングありがとう、な」
「や…大和のクリーニングは、ついでだ…ついでなんだからな!」
あぁそうですか、もうオレは朝から体力の半分を使いました、本当に…
「オレの高校生活どこいったよ…」
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