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「惜しいな。これじゃもりだぞ。はやしじゃない」
「何が足りないの?」
むしろ必要のない部分があります。
「でも漢字書けるんだな」
てっきりペンにインクつけるような世界だから日本語は流通してないと思ったが。
「私のおばあちゃんの家は世界中の本が沢山あるからね!!それで覚えたの!!」
すげえなばあちゃんww
世界中どころか本の世界域を越えてるぞwww
というか本の中に本って、マトリョーシカみたいになってんのか?
考え込んでいると、突然ルージュが立ち上がった。
スカートに手をかける。
おい。
「よいしょっ」ヌギッ
「ほあああぁああぁぁあああああっっっ!!?」
おいばかてめえなにやってんだよひとんちでいきなりぬいだりしておまえはあれかちじょかまずそのたくしあげたすかーとをいますぐもどせいますぐにだ
本の世界から呑気にやって来た奴はアホらしい。
ちょっと惜しかっt
いやいや、相手は中学生と同じ年齢だ。
アグネスが、来るかもしれない。
慌てて止めて再び横に座らせる。
「どうしていきなり脱ぎ出したんだよ馬鹿」
「この部屋暑いんだよー」
服をぱたぱたさせながら訴えてきた。
夏だしな。
クーラー壊れてるしな。
「しょうがねえな。冷たいもんとってくるから大人しく座ってなさい」
「はーい」
にこにこしながらいい返事を頂いたのでリビングへ向かう。
…1人にした瞬間とてつもなく心配になってきた。
早いところ戻ろう。
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