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お、そうだった。
図書室いかなきゃ。
図書室は第3校舎の3階にある。
第3校舎は特別教室しかないから生徒は滅多に出入りしない。
まあ俺は人がいない方がいいんだけど。
図書室に着くとまずクーラーの電源を入れた。
地球温暖化?
なにそれ食えんの?
いくら読書好きでも真面目と思われちゃ困るな。
俺は確かに読書が好きだが、勉強はヘドが出るくらい嫌いだ。
成績こそまだなんとかなってるが、勉強を全くしてない分、いずれ劣等生組になるだろう。
まぁでも、今悩んでも仕方ないね。
Let's ポジティブシンキング!!
いつでも前向きなのが俺のいい所!!
ポジティブな俺は百科辞典のコーナーを華麗に通り過ぎようとした。
(ん…?この位置にこんな古い本置いてあったっけ?)
百科辞典と英和辞典の間に、どこの国のかよく分からない文字で題名が書いてある本が一冊。
隅が擦りきれているところが、周りの本から少し浮いている。
俺は自然に、というより引き込まれるようにしてその本を手にとった。
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