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その時、朝や遊んでいる最中にも何度かあった揺れが翔の視界を襲った。しかも程度が前とは比べ物にならないほど強い。
「くっそ……ッ。何なんだよこれ……ッ」
──揺れる。
「翔?どうした?」
──揺れる。
「…………朝もこんな感じのがあった」
──揺れる。
「そういえば少し前にも何度かあったですよ?」
揺れる、揺れる、揺れる、揺れる────。
「意…味…分かん…ねぇ…よ……」
「かけ……だい……ぶか!?」
「………………ッ!?」
──パリィィィンッッ!!
何かが割れたような、そんな音が聞こえた気がした。
いつの間にか、三人の声は聞こえなくなっていた────。
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