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「どうします? こちらで少し調べてみましょうか?」
『いえ、こっちで上に報告して頼んでみるわ。多分何かしらの指示があると思うし』
「分かりました」
『それじゃあ、また後で詳しい報告よろしくね』
「はい。失礼します」
そう言って電話は切れた。
「はぁ…………」
電話を切った後、女は先程より長いため息を吐く。
その時、月を隠していた雲が晴れた。
ちらりと綺麗な蒼い髪が見えたような気がした。
しかし、月明かりが辺りに満ちた時、そこには誰もおらず、何も起こっていなかったかのように静寂だけが広がっていた…………。
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