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まあ、とにかく時間にはまだ余裕があるので、朝食を食べたいと思います。
「おはよう~」
「おはよう、兄さん。朝食もうできてるよ」
「ん、あんがと」
言い忘れてたけど、僕には妹がいます。一つ下の今年高校生の石神由紀。
兄の僕が言うのも何だけど、由紀はかわいいと思う。肩まで伸びた黒髪に、目はすこし垂れ目だけどそれもかわいい。身長もそこまで低くないから、時々中学生に間違われるくらい見た目が幼い妹である
家の両親は共働きで、朝はなかなか起きてこないので、こうして朝食は妹が作ってくれている。
「ねえ、兄さん?ちょっと相談事があるんだけど」
「なんだい?由紀が僕に相談なんて珍しいな。」
由紀は僕と違って、優秀でなんでもできる僕の自慢の妹だ。
・・・「言ってて悲しくないか」って?悲しいに決まってんじゃん(爆)
「あの・・・無道さんに渡してる弁当のことなんだけど//」
「ああ、あれ?もちろんおいしく食べてるけど、それがどうかしたの?」
「これから隠し味に何か入れてみようかと思うの」
ああ、愛情かな?目に浮かぶ情景は由紀が、無道に渡す弁当にむけて「おいしくなあれ♪」って、愛情を注ぐシーンが簡単にわかるよ。そんなに思われる無道が羨ましいよ
「隠し味に私の血と皮膚、どっちがいいかな?」
ごめん、現実逃避してました。
だって無道が好き=ヤンデレって分かってるもんね(投げやり)
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