237人が本棚に入れています
本棚に追加
銀髪の少女は返事を待たずに入った少女に驚く。
「お嬢様?どうなされたのですか?」
「おはよう咲夜」
「ええ、おはようございますお嬢様…」
咲夜と呼ばれた銀髪の少女はまだキョトンとしている。
「?どうしたの咲夜。ゴキブリホイホイにかかったティラノサウルスを見るような顔をして…」
「お嬢様、意味が分かりません、あとどんな顔か分かりません。…それにしても珍しいですね、お嬢様が朝から起きていらっしゃるなんて」
「ええ、咲夜に頼みたい事があるの」
「私に…ですか?」
「そうよ、今日のお茶会はパチェのところでやりたいからそこで準備して」
「パチュリー様の…というと大図書館ですね…分かりました。では、朝食を作り終えましたらそちらで準備致しますわ」
「よろしく、あとお茶はなるべく高価なやつね、それから茶菓子は咲夜の自慢の物を用意して」
「…?お嬢様、お言葉ですが、今日はどなたかお客様がいらっしゃる約束はなかったと存じますが…」
「来るわよ、図書館である本を探しに来るために一人、そして付き添いでもう一人…」
咲夜は少女のその言葉を理解した。
「かしこまりました。では、一番高価なアールグレイ茶と恐縮ながら私のクッキーを用意させて頂きます」
少女は咲夜に微笑み言った…
「それでお願い…」
最初のコメントを投稿しよう!