正体

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「てか俺の好きな店でいい?」 「あっはい!どこでも大丈夫ですっ!着いて行きます!」 「まじ?俺実はあんまりデートしたこと無くて…始めてなんだ、女の子とご飯行くの」 始めて? あたしが始めての女? こんなに綺麗な人なのに、あたしなんかが始めてでいいの? 「運命だと思って」 不意に竜さんは真面目な顔になった。 「マネージャーが偶然スタバ行きたくなって、預かってたカギ落として、偶然ファンの子が拾ってくれて…運命だと思わない?」 「え…」 ドキドキする、竜さんに…男の人にそんなこと言われるの初めてで、しかも大好きな人で… 「う、嬉しいですっ」 裏返った声で言うと、竜さんは笑ってくれた。
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