カギ

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「あ、ねぇ飛鳥!それっ!」 「えっ?」 莉奈に言われて後ろの席を見ると、先程の男性が忘れて行ったであろうカギが置いてあった。 「これ、なかったら困るよね?どうしよう…」 「店員さんに預けとこうか、またあの人戻ってくるかも知れないし、もう行っちゃったしね」 「そうだね、あ、すいませーん」 あたしは大きな声で店員さんを呼んだ。 「どうかしましたか?」 「これ、男の人が忘れてったんです。預かってあげてもらえますか?」 「カギですね、わかりましたお預かり致します。」 店員さんにカギを渡し、連絡先を教えてくれと言われたので携帯の番号を書いてあたしたちは店を出た。
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