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ライヴハウスまで戻る途中、大きな看板にAventureが載っていた。
ラブくんがどアップでこちらを見据えている。
「あんな綺麗な人に見つめられたら、死んでもいいなぁー」
「まじでそれ!」
アクセサリーの看板。
あたしもラブくんにあんなネックレスもらいたいなぁ…
★
ライヴハウスに着くと、人でごった返して居た。
「やばいなぁ、すごい人っ。前の方行けるかなぁ」
「もうちょい前行きたいよねぇ…」
思い切って前の方に進んでみる。
でもやっぱりあまり進め無い。
あと15分でラブくんが出てくる。楽しみすぎてしょうがない。
何回きてもAventureのライヴは緊張してしまう。
ラブくんのペットボトル掴めるかな、とか。
「やばいやばい、興奮してきた!」
莉奈があたしの腕を掴んで興奮気味に言う。
もちろんあたしも一緒だ。
「きゃあぁーっ!」
歓声と共にラブくん達が出てきた。やばい、カッコイイ。
「お前ら待ってたかぁあっ!」
ラブくんがあたしたちを煽る。
あたしたちもそれに答える。
「おい行くぞーっ!」
一曲めが始まる。
あたしはもう興奮しすぎて、ライヴの間のことを覚えていない。
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