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「あっはぁーやばかったぁ」
帰りの電車で、莉奈は燃え尽きた様に言った。
「よかったね飛鳥!ペットボトル掴めて!」
「ほんとっ」
後ろの方に居るのも悪くは無い。
このペットボトルは一生の宝物になるだろう。
「次のライヴも行こうね!」
「もちろん!バイトのシフト増やさなきゃっ!」
あたしは今、居酒屋でバイトしている。
時給850円、頑張って週5でバイト入れてみようかな。
「あ、じゃああたし降りるね!」
最寄りの駅に着いて、あたしは莉奈より先に降りる。
「気をつけて帰りなねぇ!」
「莉奈もね!」
莉奈の乗っている電車を見送り、あたしは駅の改札を出る。
夜の風が気持ちいい。
体が大分熱を持っている。
興奮しすぎたかな。
「はぁ~早く寝よっ」
思い切り伸びをする。
するとかすかに鞄から携帯が鳴っているのが聞こえた。
急いで携帯を取り出す。
ママかもしれない。
あれ?知らない番号だ。
「もしもしっ?」
『あ、もしもし?真田さんですか?』
男の人の声だ。
誰だろう。
表示が出なかったけど、なんか知ってる気がする。
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