141人が本棚に入れています
本棚に追加
★
「えっそれでご飯食べに行くのっ!?」
「うん、なんか断れなくってさ、いい人そうだったし」
「まあーそうだけど…」
次の朝学校で莉奈に昨日の事を話した。
良い反応はしなかった。
当たり前だよね。
「飛鳥かわいいからさ…なぁんか心配だなあ…」
「何言ってんの莉奈!あたし可愛いくないし、大丈夫だよ!」
不安じゃ無いって言ったら嘘になる。
そりゃ知らない大人の男性と二人で食事なんて、すごく緊張する。
「えっ真田デート?まじかよ!お前みたいの誘う物好き居るんだな!」
悪態をついて来たのは、同じクラスの久世芯だ。
こいつとは小学生からの腐れ縁で、あたしはAventureの悪口を言う奴の次にこいつが嫌い。
「もぉ、久世どっか行ってよ」
莉奈が久世を追いやってくれる。
「まあめったな事無いと思うけど、なんかされたら逃げるんだよ?」
「もぉ、わかったよ」
呆れたように笑い、あたしは1限目の準備をした。
最初のコメントを投稿しよう!