プロローグ

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プロローグ

これは、私がまだ若い頃に経験したエピソードだ。 この出来事があったからこそ、今の私があるといっても過言ではないだろう。 つまり、私にはそれ程までに大変意義のある事だったという事だ。 これは、そうだな……俗にReFと呼ばれる世界国家軍が結成されてからまだ浅い、五年くらいだったから今から十年前の事になる。 魔導書――それは術式が組み込まれた代物を指す言葉である。 書と書かれているからとて、決して本であるとは限らない。 大きさは大小様々、そして形も多種多様だ。 分厚いハード・カバーのような魔導書もあれば、文庫本サイズの魔導書も存在する。 指輪の形の魔導書も存在するし、逆に持ち運び不可能な程のサイズの魔導書もあり得る。 ――これは、私が体験した……そんな“魔導書持ち(通称:エクソダス)”の少年との冒険のような物だ。 さて、無駄な前置きはこれ以上は要らないな。 無駄にこれ以上続けても飽いてしまうだろう? だから、プロローグはこの一ページで終わりにしてさっさと本文に入ろうじゃないか。 ――さて、私が誰か気になっている人もいるかもしれない。 しかしそれは、ラストで明かす事としよう。
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