不幸と邪神と異世界と、

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僕は清不 唯(きようゆい) 皆から「不生の唯」と呼ばれている。 このあだ名の意味は「不幸に生きる唯」 この名の通り、僕は不幸らしい。 その理由その一つ、 バイトをして友達からあり得ないと言われるほど稼いだお金、一月16万ぐらいを親に渡すこと。 勿論バイトだ。 普通はお金子供から受け取った親は誉めたりするらしい。 だが、僕の親は、 「これだけしか稼げないのか。屑が、」 誉めるどころか使えないと見られる。 両親は無職。 子供が稼いでいる。 友達はおかしいと言った。 だがそうは思わない。 それが常識だから、 昔からそうだから、 そして、もう一つ、 担任教師にパシられている。 皆が見れば笑い者だろう。 でも、そんなことはどうでも良い、笑えばいい、 僕は無意味に体罰を受け、言うことは聞かなければナイフで切りつけられる。 笑うならば笑え、 その方が楽だ。 他人が、 これらの苦痛に耐えている理由、自殺する度胸がないから、 そして今日、両親から、 「お前は使えない、出ていけ。」 こう言って僕を何も持たせずに追い出した。 「もうどうでも良いか。」 僕はそう言って歩き出した。 勿論行く宛なんて無い。 歩くこと10分、夜なのに賑わっている街に入った。 ある人は声を上げ、客寄せをしている。 ある女性は道を行く男に体を売ろうと誘惑している。 明るいな此所は、 自分には合わないと思い裏路地に入る。 光が入りにくい暗い裏路地を進んで行く。 ガタッ、 音がした。 誰だ? そう思い音のした方へ行ってみる。
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