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  「だいちゃん…」 「な…なに?」 心臓がばくばくいってる 何を言われるのか 緊張でいっぱいだった。 でも侑李の口からでた言葉に 俺は驚きを隠せなかった 「だいちゃん…泣いた?」 「…は?」 「目…腫れてるから…」 なんでわかるんだよ… そんな目立たないと思ったのに 「泣いてねーよ」 強がる俺。 「ほんと…?」 「…そんなことより お前だって目…腫れてんじゃん」 すぐに見てわかった。 侑李の目も腫れてる 「あれ?ちゃんと冷やしたのになあ…」 そう言って自分の目を ごしごしする侑李の手を 俺は止めた。 「やめな、余計腫れる」 「あ…うん…」 余裕ぶってるけど、 胸が苦しい 侑李の手を掴んでる 左手が熱かった。  
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