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  「わーいっ!海だーっ」 「いこ!裕翔」 「うんっ」 海に着いた途端、 さっきまであーだこーだ 言ってたやつらが 一番はしゃいでる 「なんなんだ…あいつら」 よくわかんねーな あのバカップル 取り残された俺と侑李は 気まずい雰囲気 「だいちゃ…」 「ゆうっ……知念、俺たちもいこ」 俺は侑李の言葉を遮った。 そうだ… もう侑李って呼んじゃいけない 「…だいっ…」 俺が知念って呼んだからか、 下唇を噛んで 瞳がゆらゆらと揺れる侑李。 「知念…。行こう」 もう一度確認するように   "知念" そうはっきり言った 「……う…んっ…」 侑李の頬に一粒の涙が光ったのを 俺は見てないフリをした。  
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