君の癖

０４

｢やっぱり…別れるの…？｣

裕翔は複雑そうに俺に言った

｢……｣

｢大ちゃんが苦しんでるのも
ちいが苦しんでるのも知ってる。

僕はね、大ちゃんもちいも大好きだから

別れた方がいい、とか
別れない方がいいなんて言えないけど…｣

裕翔の優しさが
今はすごく切ない

｢はっきり自分の気持ち
伝えた方がいい。｣

｢…うん､ありがと…｣

いいえっ

裕翔は笑顔でそう言って
山田の方に走って行った。

裕翔の気持ち
ちゃんと受け取ったからな

｢知念｣

｢…だいちゃ…ん？｣

俺は

｢…話しがある｣

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