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俺は侑李を連れて
少し離れた海岸に座った
「……」
俺たちの間に
長い沈黙が流れる
いざとなると、
なんて言えばいいのかわからない
「あの…さ」
「うん…」
俺が今から言うことを
わかっているのか
隣に座っている侑李はずっと俯いてる。
「俺…ずっと逃げてた」
「…え…?」
侑李は顔をばっと上げた。
「知念と向き合うのが怖かった」
「だい…ちゃ…?」
俺はいつも侑李の事だと弱くなる
自分が負けるのが
わかってたから。
「でも…もう逃げない」
そう、俺は決めたんだ
知念とちゃんと向き合うって。
「だから知念と話にきた」
もう逃げない
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