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  「今までありがとう」 「ほんとに… ほんとにお別れなのっ…?」 「そうだよ知念」 「だいちゃっ…/」 「わかって知念」 知念は俺にぎゅっと 抱きついてきた。 「さいごのっ…お願い…っ」 「ん?」 「ぎゅーって…して?」 最後くらい…いいよな? ぎゅっ 俺は侑李を抱きしめた。 壊れてしまいそうな侑李を 壊れないように、 でも、力強く抱きしめた。 「ふえっ…ぐすっ…」 俺の腕の中で泣く侑李の 頭を撫でながら言った。 「侑李…幸せになって?」 「うわあぁああぁあんっ…」 誰よりもお前の幸せを願ってるから 神様。 どうかお願いします 侑李を 俺の大切な人を 幸せにしてあげてください  
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