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  侑李と裕翔は もう食べ終わった様子 「ごちそうさまーっ ちい!先に遊びいこっ?」 「うん!」 そう言って川の方に駆けていった 「あいつらはえーな」 「お前が遅いんだろ」 「大ちゃんもじゃんっ」 「まーな」 山田が侑李達を眺めながら言った 「ほんとに大丈夫なわけ?」 「なにがー?」 「知念」 「…あぁ」 「ほんとは辛いんだろ?」 全てを見透かされてるような気がした 「そんなこと… 「辛いなら言えばいいのに」 「……」 辛いよ 余裕なフリしてるけど ほんとは全然余裕ない 「無理して笑いすぎ」 「……」 山田には なんでもわかっちゃうな 「あいつは強い」 「…知念が?」 「あぁ、あいつは前に進んでる」 侑李は俺より大人だった 「なのに俺は全然だめ…」 「大丈夫だよ大ちゃん」 「……?」 「大ちゃんだって進める」 「だと…いいんだけどなっ」 力強い山田の言葉に励まされた。 「俺たちもいくか!」 「そうだなっ」 俺も… 早く進まなきゃな  
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