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正直分かりたくなかった。
嶺人が無言だったのを了承したととったのか、雪月は笑顔で頷き、
「それじゃ、お仕置きが必要ね」
何やら物騒なことを言った。
雪月の手には、気付かぬ内に紫色の液体が入った注射器が数本握られていた。
それをクナイよろしく、指の間にホールド手首のスナップで投射した。
嶺人目掛けて飛来する内の一本が、まだ芽が出たばかりの植木鉢に命中。
植木鉢の植物は急激に成長し、花を咲かせた。
しかし、それも数秒後には散り、枯れ、灰になり、
植木鉢の内には何も無くなった。
「――――――っ」
嶺人は絶句した。
あんなのを打たれたら、
マジで死ぬ。
嶺人は足に力を込め全力の逃走を開始した。
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