日常

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「告げる。 大気の精霊よ、我が身を纏いて力をかせ」 応じるように、嶺人の周りに濃密な大気が集う。 その力を足元に収束し、爆発力に変えた。 嶺人の足元で大気爆発が起こり、逃走速度をハネあげた。 正に電光石火。 嶺人は風に乗り、風になったかの様な速度を得た。 嶺人は大気を踏むことを止めない。連続で爆発を起こしながら、雪月の横を抜けた。 嶺人の通った後に空気の渦が生まれ雪月の髪をぐちゃぐちゃにし、壁穴から廊下におどりでる。 眼下、嶺人の漆黒の瞳が階段を捉える、全部で20段。
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