日常

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「あ~あれな。 10万まではなったんだよ、でもな~次のレースに一点買いしたら……負けちゃた。 いや~怖いね~競馬やっぱ俺はパチンコがあってるわ。 って訳で金貸して」 こいつ、瑛太は立場を利用して私法で年齢制限をなくして暇を見つけてはギャンブルをしている。 だからといって、 「なおのこと貸せるか。帰れ、帰れ。俺は今から昼飯を買いに行くんだ」 首にまとわりつく瑛太を嶺人が引き剥がそうとするが、腕の締め付けはきつくなり急に真面目な声で耳打ちしてきた。 「そうそう、昼飯ならさっき雪月ちゃんが買って、こっちに向かってた」 なんだ手料理なら何が混入されるか分かったもんじゃないが、買った物なら安全だろ。 今朝のお詫びのつもりだろうか案外いいところもあるもんだ、と思う嶺人に瑛太は言った。 「あっ変な薬も持ってたぞ」 前言撤回。 「恩にきる」 「まいど~~~」 瑛太に諭吉さんをプレゼント。そのまま嶺人は教室を飛び出した。
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