悪夢 あの日

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目の前には、 フランス人形の様に顔立ちの美しすぎる幼女が、『断れば、殺す』といった形相で睨んでいる。 問題の少年へ目線を送る、が。 ストッパーと思われるスマキの少年は未だ気を失っていた。 再び、審査官は考えた。髪をかきむしり唸るような声を出して悩み、悩んで。 ………… 面倒くさくなったので、申請を許可することにした。 「いいですよ」 「待て~~~~!!」 髪を直し、綺麗なスーツによく似合う爽やかな笑顔で了承しようとしていた審査官を目覚めたスマキが制した。 「お願いします、待って下さい。こいつにそんな権限与えたら私死にますよ、殺されますよ。 あぁ、そんな面倒くさそうな顔しないで、お願いしますよお代官様~」
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