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審査官は再び考える振りをしながら、テキパキと書類を制作。
スマキを無視して雪月に書簡を渡し、
『はい、次の方』と笑顔で次を促した。
ちょっと待てと言いかけた嶺人は雪月に踏みつけられ、
頭上から悪魔のような高笑いを聞いた。
そのまま流れるような動きで白いワンピースの胸元から取り出した、犬用の首輪とリードを掛けられそうになる。
嶺人は芋虫の様に床を這って必死に逃げるが、
抵抗虚しく雪月に捕まり、逃げられない様に再びワンピースの胸元から改造スタンガン取り出した。
あの空間は四次元空間か!?と思う嶺人を余所に、
雪月の持つ物体から髪の色と同じ雷がほとばしり、僅かに薄暗かった室内を照らした。
真下から見ていた嶺人は雪月の口元が三日月に歪み、ゆっくりとスタンガンを近づけて来るのを見ていた。
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