わがままも大概にしろ

国家国税特別法案第四項

10年前の国が破綻した。
莫大な借金があるのにも関わらず、国家予算の増大・ばら蒔きを行いまくった結果だった。

最低賃金で馬車馬のごとく働く庶民達は一揆よろしく各地で暴動を起こした。

暴動を静めるべく、後に暗殺される当時の田中首相はひとつの法案を打ち出す。

国家国税特別法案第四項
‐権力者の憂鬱‐

通称、私法。

これが嶺人から人権を剥奪した法律である。

その内容は

１ヶ月1000億円納めるか、それに代わりうる技術・情報を提供する代償として、
法の下に一個人の願望を確約するものとする。

こんな馬鹿げた法案だが１ヶ月待たずして財政は回復した。

８年たった今でも審査は厳しくなったが、廃案にはなっていない。