41人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
里「はぁ!たくさん歌ったぁ~!」
仁「音…」
里「それ以上言ったらぶつわよ」
仁「はいはい」
里穂は昔から音痴だ。
なので里穂に「音痴」と言ったら「ぶつわよ」と怒る。
だからと言って本当にぶつわけじゃないけど。
里穂も里穂で気にしてるらしい。
里「仁…今日はつきあわせちゃってごめんね?」
仁「別に。大丈夫だよ?」
里「そっかぁ!そういうとこは変わらないね!」
仁「どーゆう意味だよ…」
里「優しいってこと!!」
里穂は満面の笑みで言った。
久しぶりに見る無邪気な笑顔に俺も笑顔がこぼれた。
握っている手から鼓動が伝わりそうなくらいドキドキした。
優しく自分の唇を里穂の唇と重ねた。
幸せだなって思った……
里「仁……」
里穂が顔を赤くして名前を呼んだ。
仁「どした?」
真っ赤な顔をして発した里穂の言葉は本当に意外なものだった………
.
最初のコメントを投稿しよう!