第一章 ◆ 過ち

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そして土曜日………。 今現在、里穂の家の前でチャイムを鳴らすことをためらっている自分。 マジで緊張する……… 仁「……はぁ」 ひとつため息をついたあとチャイムを鳴らそうと決意しボタンを押そうとした瞬間。 ガチャ 里「仁……いつまでそこでじっとしてるの…?」 仁「………今押そうとした。てか見てたなら早く出て来いよ!」 里「はははっ!ごめんごめん!」 仁「お前謝る気さらさらないだろ」 里「バレたぁ?」 仁「………緊張しないわけ?」 俺がそう聞くと里穂は一気に顔を赤くした。 里「もうっいいでしょ!!早く入って!」 仁「ぷっ……はいはい」 俺は笑うのを我慢して里穂の後についていった。 里穂のやせ我慢が面白かった。 もしかしたら、一番緊張しているのは里穂かもしんないな…… 自然と笑みがこぼれ落ちた。 .
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