第二章 ◇ 幼なじみ

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里「やったぁぁぁあ!!仁っあたしたち合格しちゃったよ!!」 里穂は大はしゃぎ。 俺はというと合格したことに驚きすぎて放心状態。 里「きゃーーー!春から同じ大学通えるよぉぉ!!」 里穂は俺に抱きついてきた。 仁「わかったから。落ち着け」 里「落ち着いてらんないよ!!」 仁「………あんま抱きつくとキスするぞ」 里穂は顔を真っ赤にした。 どうやら我に返ったらしい。 俺も深呼吸をして落ち着いた。 仁「行くぞ」 俺は里穂の手を握りしめ人混みをかき分けて進んだ。 「仁くん……」 その声は周りにかき消され俺に聞こえることはなかった。 このとき気づけばよかったんだ……… あいつが帰って来てたことに……… 俺たちを見ていたことに………… 気づけばよかったんだ………… .
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