第二章 ◇ 幼なじみ

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先生は話が終わると教室をあとにした。 女子たちはみんな写真を撮ったりしていた。 男子は帰っている人がほとんどだった。 里「仁~!!ひっく……」 仁「里穂泣きすぎだろ」 「……里穂ちゃん!」 俺たちは声のする方を見た。 そこには尾川が立っていた。 里「尾川くん………」 里穂はちらりと俺を見た。 多分気にしているんだと思う。 仁「…手短に」 里「ごめんねっすぐ戻ってくるから!」 里穂はそう言うと尾川の方へ歩いて行った。 女子も写真を撮り終わると帰っていく。 「仁っっ!写真撮ろう!!」 「あたしもっ!」 久しぶりにまだ残っていた女子たちが俺の周りに集まった。 「「お願い!!!」」 女たちは手を合わせてお願いしてきた。 里「仁!お待たせっ!」 うっ………タイミング悪っ…… ちょうど里穂が戻ってきた。 「里穂ちゃんっ!お願い!仁と写真撮ってもいい!?」 なんとなく里穂は困った顔をした。 里「手短にっっ!!」 里穂がそう言うと女たちは喜んだ。 「ありがとう!仁写真撮ろ~!!」 仁「全員でなら」 「わかってるって!里穂ちゃんのためにも二人で撮るのは我慢するから!!」 女たちはそう言うと写真を撮った。 「仁ばいばぁい!里穂ちゃんごめんねっありがとう!」 女たちは写真が撮り終わると帰って行った。 教室には俺と里穂だけとなった。 .
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