第一章 ◆ 過ち

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里『仁。卒業おめでとう』 仁『里穂こそ卒業おめでとう』 誰もいない教室で僕たちは微笑み合ってキスを交わした。 それが間違えだったのかもしれない。 気づいたときには里穂を押し倒していた。里穂の目からは涙が出ていて……初めて自分の過ちに気づく… 里『……や…やめて………』 …震えてた………小さな体で…… このとき僕は確信したんだ…… キミは離れていってしまう――――と。 ただキミのことが好きだった。なのに………僕がキミを傷つけてしまった中3の卒業式。 僕にとって 最低最悪な思い出となってしまった………… .
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