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里「仁っ大丈夫っ?!」
里穂が病室に入ってきた。
息が切れている。
きっと猛ダッシュで来たに違いない。
仁「俺は大丈夫なんだ………彩が俺をかばってくれた…………でも彩が重体になって意識が戻っても…………歩くのが大変だって…………」
俺は辛くて怖くて…………どうしようもなかった………
里「仁っ……」
里穂は優しく抱きしめてくれた。
今にも涙が出そうだった。
「仁くん…今日………帰ってくれ」
戻ってきたおじさんが言った。
おばさんはまだ泣いていた。
仁「………またきます」
俺はそれだけを言うと里穂を連れて病室を出た。
彩は俺のせいで…………
俺をかばって………………
俺は彩に償わなくちゃいけない………………
彩の……そばにいなくちゃいけない…………
クリスマスの街は賑やかできらきら輝く中俺はずっと考えていた……………
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