41人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
黙り込んだまま俺たちは歩いていた。
彩に償わなくちゃ……
そばにいなくちゃ…………
里「ねぇ……仁っセックスしよう…?」
仁「里穂……お前こんなときに……」
里「だってあたし………もうすぐ振られちゃうんでしょ……?」
里穂は震えながら言った。
里「仁……優しいから考えてることわかるよ…………彩さんに償わなきゃって…………そばにいなくちゃって考えてる……………」
仁「…………っ」
何も言えなかった。
里「………別れたくないよっ………」
里穂は泣きながら言った。
里「…本当は別れたくないっ………でも彩さんの……あんな状態みたら…何も言えないっ……」
仁「里穂………ごめん…里穂」
里「……いっそのこと…嫌いになれたら……楽なのにね…………あたしには……そんなこと出来ないないよ―――…」
俺は里穂を抱きしめた。
泣き止まない里穂。
仁「………ホテルいこう…」
俺はただそう言うことしか言えなかった……………
.
最初のコメントを投稿しよう!