第四章 ◇ クリスマス

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黙り込んだまま俺たちは歩いていた。 彩に償わなくちゃ…… そばにいなくちゃ………… 里「ねぇ……仁っセックスしよう…?」 仁「里穂……お前こんなときに……」 里「だってあたし………もうすぐ振られちゃうんでしょ……?」 里穂は震えながら言った。 里「仁……優しいから考えてることわかるよ…………彩さんに償わなきゃって…………そばにいなくちゃって考えてる……………」 仁「…………っ」 何も言えなかった。 里「………別れたくないよっ………」 里穂は泣きながら言った。 里「…本当は別れたくないっ………でも彩さんの……あんな状態みたら…何も言えないっ……」 仁「里穂………ごめん…里穂」 里「……いっそのこと…嫌いになれたら……楽なのにね…………あたしには……そんなこと出来ないないよ―――…」 俺は里穂を抱きしめた。 泣き止まない里穂。 仁「………ホテルいこう…」 俺はただそう言うことしか言えなかった…………… .
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