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仁「……俺と里穂さ…付き合ってたんだ―――…」
海「……うん」
仁「中学の卒業式のときにすれ違って高校の卒業式前にお互いのほんとの気持ち知ってまた付き合いだした……」
海「……ん」
仁「絶対離さないってずっとそばにいるって約束したのに俺をかばって事故にあった幼なじみのことがあって別れた……あん時の里穂の泣き顔今でも覚えてる―――……」
海「その幼なじみは?」
仁「無事退院したよ。もともと同じ大学だったけど親の都合で大阪に戻った」
海「……仁はまだ里穂って子が好きなんだな…」
仁「……あぁ。もともと俺が弱かったせいで幼なじみの償いに……そいつのそばにいることを選んだ……他にも考えはあったかも知れないのに…」
海「そうか……蒼と似てるな…」
仁「……え?」
海「…蒼には花と付き合う前…婚約までしてた人がいるんだ」
海里は静かに蒼の過去を話始めた。
それは………
本当に俺たちに似ていた………
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