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仁「海里俺ちょっと行ってくる」
海「わかった。ちゃんと話してこいよ!」
海里は俺の背中を押してくれた。
俺は里穂のもとへ向かった。
里「友達大丈夫なの?」
仁「あぁ……」
里「仁…桜がきれいだね」
仁「そだな…」
俺たちは2人で桜の木を見上げた。
里「あのね…仁。あたし仁がどんな気持ちで別れを告げたかも何も考えてなかった―――――…」
里穂はゆっくりと話し続ける。
里「北海道行っちゃうんでしょ…?」
仁「うん…」
たぶん里穂は北海道に行くから別れを告げたんだと思ってる。
でも……それでいいんだ。
里穂は俺の本当の気持ちを知らない方がいいんだ。
里「あたし…頑張るから。また大切な人見つけてその人と幸せになるから」
仁「あぁ……絶対に幸せになれよ!」
俺は精一杯の笑顔で里穂に言った。
里穂も笑い返してくれた。
里「お互い大切な人ができたら…また会おうね!今までありがとうっ……ばいばいっ!」
里穂は満面の笑みで手を振りどこかへ行ってしまった。
里穂…………
本当のさよならだね――…
俺たちの儚い恋に……。
またいつか巡り会えたら――――……
その時は
笑って「あの頃は楽しかったな」って言えるかな―――――――――…
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