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いろいろと考えながら屋上へ向かう。
ドアを開けた瞬間。冷たい風が俺の横を通り過ぎた。
仁「……要」
要「……あ…仁!よかったぁ来てくれた!」
振り返った要の目は腫れているような気がした。
仁「……要泣いてた…?」
要「………泣いてないよぉ!!何言ってるのっ」
要は笑いながら言った。
仁「そっか……」
要「…うん」
しばらく沈黙が続いた。
要「一週間前……仁に初めてあったとき…なにかどうしようもないくらい辛いものを抱えこんでいるような気がしたの……」
仁「………ん」
要「あたし………仁が好き」
要は真剣な顔で言った。
要の告白。
こんなにも真剣に言ってくれているのに一瞬でも里穂を忘れるために要に逃げようなんて考えた自分が最低で仕方なかった。
要は今俺のそばにいてくれる。
里穂は別の道を進んでいる……
要を選ぶか…里穂を想い続けるか………
俺は…………………
仁「……ごめん」
その言葉が口からこぼれた。
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