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仁「ただいま~」
いつものように部屋に上がった。
里穂のメモの意味が気になり急いで音楽を聴く。
~~~~♪
仁「なっクラシックかよっ」
そんな事を言いながらも最後まで聞いた。
里『……仁』
クラシックが終わると里穂のメッセージが流れ出した。
里『…仁。久しぶり…迷惑かもしれないけど話しかけても避けられてしまうので手紙かこうとしたんだけど…捨てられるかもしれないので録音しました。勝手に使ってごめんね…?』
仁「ほんとだよ…」
俺は笑った。
里『……仁とあたし…別れたことになってるけど………あたし別れたつもりなかったよ?………ただ卒業式のことがあっていらい恥ずかしかったの……仁の顔見るの。』
そうだったんだ…………
里『尾川くんとだって付き合ってないよ?……告白されたけど断った……あたしは……………』
仁「里穂……」
里『……………
………………仁のことが好きです………』
途中から涙声になりながら里穂は話を進める。
里『もう………前みたいに一緒にいられなくても……避けないで…?正直つらいです……』
里穂の気持ちを聞いて胸が痛んだ。
里『長々と話しちゃってごめんね……あっあと!音楽あんまり大きい音で聴かないこと!わかった?…それじゃあ……ばいばい!』
メッセージはここで終わった。
里穂………俺たちずっと同じ気持ちだったんだな…………
気づいたときには家を飛び出していた。
無我夢中で走った。
今気持ちを伝えないと
里穂が本当に離れていってしまう気がしたから………………
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