..Chapter002,

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   彰くんの名前が出ると、全員が一斉にわたしを見た。これだけ注目を浴びることなんて今までなかったから、わたしはどぎまぎしながら頷いた。 「マズイよ……今日はハル来てない? やばいじゃん、ねえ、誰かよそのクラスの写真と黒板、なんとかしてきて!」 「これは遥泣くよね。あーあ。仁科さんヤバイんじゃない? アタシしーらない」 「あの、それってどういうこ……」 「彰センパイ、遥の元カレなんだよ」 「安西さんの?」  普段なら目も合わせてくれない子たちが、気まずそうに頷いた。  
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