..Chapter002,

12/16
前へ
/68ページ
次へ
  「……結、元気ないね」 「大丈夫だよ、平気だよ。……ねえ、彰くん。わたしのこと、好き?」  もし安西さんに何かされたとしたら、味方してくれるよね? 助けてくれるんだよね? あいつはそんなヘンなことしないよ、なんて言わないよね? 「結、今日どうしたの。やっぱなんかあったんじゃない?」 「……好き?」  彰くんは困ったように笑っていた。  不安を消し去るには、何か別の感情を上書きするしかない。 「今更言うまでもないよ。もう離したくない」  それから強く抱きしめられて、ベッドの上に押し倒された。  
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加