だから、わたしは。

..Chapter004,

　
――　今日部活休みだからバス乗る！
――　あれ、いつものバス居なかったけど遅れてる？
――　さすがにもーこないか。もしかして今日は風邪でも引いて休んでるんかな。だったら、なんかごめん！ゆっくり休んで。おだいじに。

　携帯の電源を切った日――いろんなことがあった日。彰くんからのメールは、この三通。次の日は七通。次は十通。短いメールが日に何件か届いてた。おはよう、なにしてる、会いたい、メールください、おやすみ。同じようなメールが続いて、一番最近のメールには何も文字が書いていなかった。12月28日午後10時34分。このメールを最後に、わたしは彰くんの意識の中から抹殺されてしまったんだろうか？
　そう思えば。わたしは埋められない程の喪失感を感じて、考えるよりも先に泣きながら彰くんの携帯にコールしていたわたし、ムシがよすぎる。自分から離れといて、離れられたら寂しい、なんて。