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春原「いや、でも、あれ聴かないと、調子出ないんだよね」
春原「それに、結構、イカす音楽だとおもうんだよね」
男子「………」
春原「今度、歌詞とかちゃんと聴いてみてよ、イカしてるから」
男子「イカしてるも何もねぇ…」
男子「こっちは、むかついてんだよぉっっ!」
男子「次聞こえてきたら、叩き出すぞっ!」
バタンッ!
春原「ひぃっ!」
春原「………」
閉ざされたドアの前で、うなだれる春原。
春原「くそぅ…ラグビー部め…」
そう小さく呟いた。
朋也「んな声じゃ、聞こえないだろ」
朋也「くそぅ!ラグビー部めえぇぇぇーっ!」
その背後に立ち、大きな声で言い直してやる。
春原「ひぃぃっ!」
春原は俺の頭を抱えると、自分の部屋へと引きずり込む。
廊下では、「今の誰だぁっ!」と怒声が響いていた。
春原「はぁ…はぁ…」
春原「僕を殺す気かっ!」
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