4月14日 (月)

8/12
前へ
/196ページ
次へ
春原「共に過ごしてきた僕らの二年間は一体何よっ!ええっ?」 どぉんっ! 壁が揺れた。 続けざま、「静かにしろぉっ!」と怒鳴り声。 春原「ひぃっ」 朋也「蹴り返してやろう」 春原「やめてくれぇっ!」 朋也「おまえ、超ビビリな」 春原「おまえな…僕の立場に立ってみろよ…」 泣いている…。 春原「頼むから、ここでは大人しくしててくれ」 朋也「あ、ああ…」 その迫力ある惨めさに気圧されてしまう。 もぐもぐ… 俺は壁と万年コタツに挟まれた狭い空間に腰を落ち着けて、弁当を食べ始めていた。 朋也「悪い、お茶」 春原「出ねーよっ!」 朋也「だから悪いって、言ってるじゃん」 春原「頭下げようが、出ねぇよっ」 春原「おまえ、ここが食堂かなんかと勘違いしてない?」 朋也「おまえの部屋だろ。 わかってるよ」 春原「ああ」 朋也「そして、おまえは、小間使いだ」
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加