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女の子「それでも、この場所が好きでいられますか」
………。
女の子「わたしは…」
朋也「見つければいいだけだろ」
女の子「えっ…?」
少女が驚いて、俺の顔を見る。
まるで、今まで誰もいないと信じていたかのようにだ。
朋也「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ」
朋也「あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか?違うだろ」
女の子「………」
そう。
何も知らなかった無垢な頃。
誰にでもある。
朋也「ほら、いこうぜ」
俺たちは登り始める。
長い、長い坂道を。
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