第3話

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速水くんは私の家に着くなり、ずかずかと中に入った。 ここ、私の家なんですが… 「あれ?翔くんまだ帰ってない」 「翔って?」 速水くんは勢いよく私の方に振り返った。 「お、弟…です」 「弟か。…よかった」 「?」 最後の方はよく聞き取れなかった。 「速水くんは…その…好き嫌いはありますか?」 「あんたが作るなら全部食べるよ」 速水くんは優しく微笑んだ。 「じゃあ…オムライス作りますね。テーブル行ってて下さい」
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