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速水くんは私の家に着くなり、ずかずかと中に入った。
ここ、私の家なんですが…
「あれ?翔くんまだ帰ってない」
「翔って?」
速水くんは勢いよく私の方に振り返った。
「お、弟…です」
「弟か。…よかった」
「?」
最後の方はよく聞き取れなかった。
「速水くんは…その…好き嫌いはありますか?」
「あんたが作るなら全部食べるよ」
速水くんは優しく微笑んだ。
「じゃあ…オムライス作りますね。テーブル行ってて下さい」
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