第3話

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私は速水くんから離れようとした。 でもそれを速水くんの手によって阻止された。 「え…?」 「はは、顔真っ赤」 「………っ」 私を見る速水くんは笑顔だったけど、何故か胸が切なくなった。 「んじゃ、ほんとに帰るわ。オムライスごちそうさま」 「あ、速水く…」 ところが私の手を通り抜けて速水くんは行ってしまった。 ガチャ…と無機質な音が部屋中に響き渡る。
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