プロローグ

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学生の後をついて行く私 背中に映る学生の残り時間が少しずつ減っていく 残り一時間 学生が本屋に入っていく後ろからついて入る私 周りから見ると怪しい光景だったかもしれない でも関係無かった私はあの学生が死ぬか死なないのかそれだけが知りたかった 残り三十分を切った時に近くで叫び声が聞こえた 『万引きだ そいつを捕まえろ』 犯人は学生の前を通り逃げていく 足に自信があるのか学生が追いかける 私も学生を追いかけて走る 残り十五分 やっと万引き犯を捕まえた学生 やり遂げたからか笑顔だ 自分が残り14分で死んでしまうとも知らずに・・・ よく見ると犯人のお腹の数字も学生よりも少し短いだけだった 学生残り10分 犯人残り1分 いよいよ私の目の前で人が死ぬのだ 分かっていても少し怖いでも、ワクワクする気持ちの方が大きい そして、その時は訪れた
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