白峰家の双子

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  どっかの偉人が言っていた。 “縞パンは2次元のみだ”と。 “3次元で履くことは許されないんだ”と。 だが思う。 パンツが見れるなら俺はなんでも良いんじゃないかと。 だから理不尽にも蹴られたが、これはこれで良しなんじゃないかと頭で置き換えられてしまう。 あんなお子様とまではいかないが、未発達ボディをしてる女の子の下着を見れただ…… 「グブッ!」 肺に何か強烈な衝撃を喰らい、身体中の空気が口から出てきた。 衝撃の方を見ると、裏拳を構えた紗織がいた。 「エロい顔でアタシと肩を並べて走らないでくれる?アタシの評判が落ちる。堕ちる。墜ちる」 何故落ちるを三回言った……。 「花織、行くわよ」 「えっ……でも……ヒロ君が……」 「あんな変態放っとけば良いのよ」 紗織は花織の手を握りながら、ずんずんと足を進めて言ってしまう。 だが言いたい。 お前が引っ張ってる花織の方が絶対に変態だ。
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