白峰家の双子

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  「ちょっとアンタなんでYシャツとか脱いでるのよ!?さっきまで着てたでしょ?」 すぐさま紗織が脱いだブレザーを花織に羽織らせる。 うーん…… とりあえず今日はノーブラなんだな。 「あー……ホントだ。ボクいつ脱いでたんだろ……」 これが花織のフシギな点で、なぜか脱いだ記憶がないらしい。 ときどき脱いだものが消えるといった超常現象も起きる。 「ったくアンタは……人前で簡単に裸見せんじゃないわよ。特にコージに見せるなんて……襲われたりしたらどうするのよっ!?」 なんかサラッと酷い言われ方をされたような気がするけど、もう慣れてるので気にしない。 そして花織の裸身を見るのも慣れてたりする。 ふと気付く。 「ねぇお二方」 「なによ?」 「ん?」 「入学式、遅刻しますよ?」 式が始まるまであと十分…… 「アンタのせいよっ!このっ……バカッ!!」 理不尽なハイキックが顎に入る…… 今日の紗織は青と白の縞パンだった。
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