第0章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
  桜の花弁が舞う季節に一人の少年が学園にやって来た。 彼は口元に弧をゆるりと描き笑みを浮かべ、目の前に見える建物を見つめこう呟く。 「さあて、始めようか」 パーティーを、さ。 誰の耳にも入らずに言葉は風に消され、少年は歩き始める。 彼が指す"パーティー"とは何なのか、彼がこの学園に何の影響を及ぼすのか。 「俺が総てなんだと、教育し直してやるよ」 彼が何を考え何を答として求めているのか、それは未だ誰にも解らない。 唯一解るとするならば、彼は革命者だということ。 彼の物語がいま、始まる。  
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加