1人が本棚に入れています
本棚に追加
桜の花弁が舞う季節に一人の少年が学園にやって来た。
彼は口元に弧をゆるりと描き笑みを浮かべ、目の前に見える建物を見つめこう呟く。
「さあて、始めようか」
パーティーを、さ。
誰の耳にも入らずに言葉は風に消され、少年は歩き始める。
彼が指す"パーティー"とは何なのか、彼がこの学園に何の影響を及ぼすのか。
「俺が総てなんだと、教育し直してやるよ」
彼が何を考え何を答として求めているのか、それは未だ誰にも解らない。
唯一解るとするならば、彼は革命者だということ。
彼の物語がいま、始まる。
最初のコメントを投稿しよう!