面倒くさいから、ヤダ。【Side:玲】

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重たい身体を引きずって、私を含めた二年生四人と、一年生三人で、やっとのことで片付けを終えて。 最後の力を振り絞って、部室に辿り着いた。 一・二年生は、準備と片付け。 これは、毎年新入部員が少ない、女バスの伝統。 確かに、三人しかいない一年生に全部押しつけるのは、ちょっと……、うん。 良心が、痛むし。ね? 「お疲れ─────……」 「お疲れ様です……」 部室のドアを開けると、先に戻っていた三・四年生の先輩の、挨拶に迎えられた。 ……先輩たちの声も、明らかに疲れて果てていて。 そりゃ、そーか。今日も、相変わらずキツかったし。 なんて、半分も動いていない脳で、ぼんやりと考えていた。 .
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